shaitan's blog

長文書きたいときに使う.

東京理科大2020


(1)
y'=(\sin^3x)'=3\cos x\sin^2xである。

(2)
(\sin^{n+1}x)'=(n+1)\cos x\sin^nxの両辺をxについて0から\dfrac\pi2まで積分して1=(n+1)I_{1,n}より示された。

(3)
p=1のとき(2)の結果より成立する。
(\cos^{2p}x\sin^{n+1}x)'=-2p\cos^{2p-1}\sin^{n+2}x+(n+1)\cos^{2p+1}\sin^nxの両辺をxについて0から\dfrac\pi2まで積分して整理するとI_{2p+1,n}=\dfrac{2p}{n+1}I_{2p-1,n+2}であるから、あるpについての成立を仮定するとp+1についても成立するので示された。

(4) 略

(5)
x\dfrac\pi2-xに置換するとI_{m,n}=I_{n,m}となる。
k< l\leq\dfrac{n}2のとき、
2(I_{k,n-k}-I_{l,n-l})=I_{k,n-k}+I_{n-k,k}-I_{l,n-l}-I_{n-l,l}
=\displaystyle\int_0^{\frac\pi2}(\sin^{l-k}x-\cos^{l-k}x)(\sin^{n-l-k}x-\cos^{n-l-k}x)\sin^kx\cos^kxdx
であるが、右辺の被積分関数積分区間において非負であり、積分区間内の有限の区間で正の値をとるから右辺は正。よってI_{k,n-k}>I_{l,n-l}となる。
以上より、q<12のときJ_{25-q}=J_q>J_{12}=J_{13}となるので、求めるqは12と13。