xy平面で直線Lと点Aの距離をd(L,A)。相異なる3点A,B,Cが与えられた時f(L)= d(L,A) ^2+d(L,B)^2+ d(L,C) ^2とおく。(中略)2)異なる3本の直線がf(L)を最小にするなら△ABCは正三角形であることを示せ。(93東大後期・理) #数学
— 数学問題bot (@mathematics_bot) 2022年8月8日
(1)
の重心をとする。点を直線上に取り、の単位法線ベクトルを取る。
であり、も同様。に注意すると、となる。ここで、の傾きを固定すると右辺第一項以外は定数となるから、が最小となるとき、すなわちが上にある。
(2)
(1)の結果より、としてを通るものだけ考える。
点をが重心がである正三角形となるようにとる。よりである。
まず、内を計算する。とのなす角を()とすると、より、
となり、に依存しない。
よってとのなす角を()として、と書ける(は定数)。であるから、のとき、を最小とするは高々2つしか存在せず、問題の条件に合わない。従ってはないしと一致する。このときはそれぞれ、と一致するので、は正三角形となる。
数学問題botでは(1)が省略されているが、素直に誘導に乗ってみた。