問題略
とおく。
直線が曲線と相異なる3点で交わる
が相異なる3実解を持つ
このとき、直線と曲線はいずれも原点対称であるから、これらが囲む2つの部分の面積は等しい。
従って、の通過する領域に含まれる点は条件(ii)を満たす。
領域はを満たす領域と原点の和集合である(図示略)。
領域に含まれない点P(a, b)を考える。対称性よりPはの下側にあるとしてよい。
点QとおくとQはの上側にある。
よって、直線PQの式をとおくと。
また、の最高次の項はなので (複号同順)
これらより、中間値の定理からは相異なる3実解を持つ、つまり点Pは条件(i)を満たす。
領域に含まれない点R、点Rを通り曲線と相異なる3点で交わる直線を考える。
との交点の座標を小さい方から順にとおく。
の2次の項は0なので解と係数の関係よりであるからであるが、対称性よりとしてよく、このときである。
さて、ここで点と原点を通る直線を考える。よりであるから、ではの上側にある。
従って
より点Rは条件(ii)を満たさない。
以上より、(1)は示され、(2)の領域は領域である。
そこまで丁寧に書いたわけでもないのに、思いのほか長くなってしまった。