shaitan's blog

長文書きたいときに使う.

詳説世界史研究

第1章②-3【ポリスの成立と発展】

集住 集住は、アテネ Athenai のように有力貴族だけが中心市に集まる形態や、p. 35 集住と言っても「実際に都市部に住民が移住したかどうかは問わない…[略]…アテネでは、相互に独立した村々の貴族層が、中心市に政治的結集をしてポリス形成が行われたという…

第1章②-2【エーゲ文明】

クレタ 神話上この島[=クレタ]の王とされ、周囲に強大な海上支配を築いたとされるミノス王 Minosp. 32 トゥキディデスは次のように伝える。「伝説によれば、最古の海軍を組織したのはミーノースである。かれは現在ギリシアにぞくする海の殆んど全域を制覇し…

第1章②-1【地中海世界の風土と人々】

ギリシア人の世界 図1:p. 33「ギリシア人の世界」図『詳説世界史研究』の「ギリシア人の世界」の図(図1)は『詳説世界史図録』のものと同じ*1であるが、教科書*2の図とは異なる点がいくつかある。まず、教科書ではフェニキア本土およびクレタ島がそれぞれ…

第1章①-14【イラン文明】

今日のゾロアスター教 今日なおイランの一部ではゾロアスター教徒が信仰を続けている。p. 31 イランに残留したゾロアスター教徒の他に、迫害によりインドへ逃れたゾロアスター教徒(パールスィー)がおり、今に至るまで信仰を守っている。*1パールスィーは経…

第1章①-12【パルティア】

バクトリア王国 ギリシア人が支配者であったバクトリア王国ではヘレニズム文化が栄えた。p. 29 「1965年、フランスの考古学調査隊が、アイ・ハヌムでギリシア都市の遺跡を発掘し…[略]…ここがバクトリア王国の中心都市の一つであったことを明らかにした。…[略…

第1章①-11【アケメネス朝】

アケメネス朝 アケメネス朝建国の祖であるキュロス2世 Kyros II(位前559~前539)p. 27 キュロス二世はアケメネス家の出ではないらしく、王家を簒奪したダレイオス1世により「ハカーマニシュ[=アケメネス]家の系図の中にクル[=キュロス]王家の系図を嵌め込…

第1章①-10【古代オリエントの統一】

リディア リディアはインド=ヨーロッパ語系のリディア人が前7世紀の半ばに建てた王国で、首都サルデスを中心に対外交易によって栄え、世界最古の金属貨幣をつくったことで知られる。p. 27 ヘロドトスは「リューディアー王朝の興亡から『ヒストリアイ』を書…

第1章①-9【ヘブライ人とユダヤ教】

出エジプト 前13世紀頃に指導者モーセ Moses に率いられてこの地[=エジプト]を脱出した(「出エジプト」)。p. 25 出エジプト記に「イスラエルの民はファラオの倉庫の町、ピトムとラメセスを建設した。」*1とあり、この「ラメセス…[略]…はエジプト第十九王朝…

第1章①-8【東地中海世界の諸民族】

アルファベット パレスチナ地方に住んでいたセム語系のカナーン人 Canaanites は…[略]…エジプトの象形文字をもとにアルファベットの原型の1つである原カナーン文字を考案したことが知られる。p. 24 フェニキア人が前11世紀頃生み出したフェニキア文字は原カ…

第1章①-7【エジプトの宗教と文化】

ミイラ ミイラは脳と内臓を摘出した遺体を洗浄して亜麻布の包帯で全身を包んでつくったものである。p. 22 ヘロドトスによるとミイラ作りの方法には価格に応じて3通りあり、『詳説世界史研究』に書かれているのは最も高価なミイラ調製の方法である。*1 太陽暦…

第1章①-6【エジプトの統一国家】

河の賜物 ギリシアの歴史家ヘロドトスが「エジプトはナイルの賜物」(『歴史』2巻5章)と述べたp. 20 『歴史』の該当部分は「今日ギリシア人が通航しているエジプトの地域[=ナイル河のデルタ地帯]は、いわば(ナイル)河の賜物ともいうべきもので、エジプト人…

第1章①-5【メソポタミアの宗教と文化】

神話 シュメールでは『ギルガメッシュ叙事詩』などの宗教文学が発達し、のちにセム系諸民族に伝わって大きな影響を与えた。p. 19 ギルガメシュ神はアッカド語(セム系)の名であり、「本来はシュメルの冥界神で、シュメル語でビルガメシュ神という。…[略]…シ…

第1章①-3【メソポタミアの統一】

サルゴン1世 前24世紀半ば、アッカド王朝を開いたサルゴン1世 Sargon I(位前2340~前2284)は、アッカドとシュメール両地方を含むメソポタミアの都市国家群をはじめて統一し、「全土の王」と称した。p. 18 『サルゴン伝説』によると、産まれたのち籠に入れ…

第1章①-2【シュメール人の都市国家】

農業生産 制御された河川の水を利用して灌漑・排水施設を整えることによって、極めて高い農業生産を得ることができた。p. 17 ヘロドトスは「バビロン地方は穀類の産出では、われわれの知る限りの地域の内で飛びぬけて最高である。…[略]…収穫量が平均して(播…

序章-4【人種・民族・語族】

ホモ・サピエンス 地球上のすべての現生人類は、生物学的にはホモ=サピエンス=サピエンスという1つの種に属するp. 11 とあるが、Homo sapiens sapiens と言った場合は亜種なので「種」と書くのは不適切ではないか。ちなみに、 旧人(ホモ=サピエンス Homo …

序章-3【文明の誕生】

国家 国家が成立する。これによって人類は文明の段階に到達し、p. 11 「世界史においては、国家を形成した民族しか問題にならない。」*1とまではさすがに思わないにしても、実際に歴史を学ぼうとするとどうしても大国を中心に見てしまいがち。 ある教科書に…

序章-2【農耕・牧畜の開始】

農耕・牧畜の起源 人類は世界各地でそれぞれ独自に植物栽培による食糧生産を始めるようになる。なかでも重要だったのは、約9000年前の西アジアのいわゆる「肥沃な三日月地帯」で、麦の栽培と山羊・羊・豚・牛などの飼育が始まったことであった。p. 10 図1は…

序章-1【人類の進化】

先史時代 人類の祖先が出現してから、文字を発明し自らの歴史を記録に残すようになるまでの、…[略]…時代を先史時代 prehistoric age という。p. 7 レヴィ=ストロースは「世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう」*1と言っているが、『詳説世界…

詳説世界史研究読書記録

www.yamakawa.co.jp 歴史のことはよく分からないのでこれを買った。せっかくなので読書メモをつけてみようかと思う。 すぐに飽きてやめちゃうか、あるいは全然進まないだろうと思うが、あまり気にせずにやることにする。 序章 先史の世界 人類の進化/農耕・…