shaitan's blog

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山梨大学2022年後期問題3

nが奇素数のときp_n=\dfrac1nであることを示す。
以下、\mod nで考える。
x^2+y^2-z^2nの倍数となる\Leftrightarrow (x-z)(x+z)\equiv -y^2…(*)。
ここで、あるa, bについてx- z\equiv a, x+z\equiv b\Leftrightarrow x\equiv(a+b)2^{-1}, z\equiv(a-b)2^{-1}であるから、x\pm znで割った余りの分布は独立かつ一様である。
(i) x= zのとき
(*)はy=0と同値であり、そのようになる確率は\dfrac1n
(ii) x\neq zのとき
-n< x-z< nであるから、nx-zは互いに素。よって(x-z)^{-1}が存在する。
(*)はx+z\equiv-y^2(x-z)^{-1}と同値であり、そのようになる確率は\dfrac1n
(i),(ii)より示された。
これよりp_3=\dfrac13, p_5=\dfrac15である。