shaitan's blog

長文書きたいときに使う.

徳島大2020

wakaranailog.hatenablog.com

(1)(略)*1

(2)
\{a_n\}は等差数列なのでa_1+a_2+\cdots+a_n=n\cdot\dfrac{a_1+a_n}2であるが、a_1>2よりa_1,a_nは奇数なので\dfrac{a_1+a_n}2 (>a_1)は2より大きい整数。
n\geq2よりa_1+a_2+\cdots+a_n合成数である。

(3)
a_i>3よりa_iは2,3のいずれの倍数でもない(i=1,2,3)。
a_1,a_2はいずれも奇数なので公差をdとするとd=a_2-a_1は2の倍数。
また、a_1,a_3のそれぞれを3で割った余りは1か2であるが、両者の余りが異なる場合、2a_2=a_1+a_3が3の倍数となり不適。
よってa_1,a_3のそれぞれを3で割った余りは等しく、2d=a_3-a_1が3で割り切れるからdは3の倍数。
以上より公差dは6の倍数。

(4)
a_1>3であり、(3)の結果より公差は6以上なのでa_n>6n-3
100=a_1+a_2+\cdots+a_n=n\cdot\dfrac{a_1+a_n}2>n\cdot\dfrac{6n}2=3n^2であるからn\leq5
nが奇数のとき、a_1>3よりa_iはすべて奇数なので、a_1+a_2+\cdots+a_nは奇数個の奇数の和なので奇数となり不適。
以上よりn=4である。
(3)の結果より公差を6mとおくと、a_1=\dfrac{a_1+(a_4-3\cdot6m)}2=\dfrac{a_1+a_4}2-9m=25-9mである。
a_1素数となるのはm=2のときのみであり、このとき(a_1,a_2,a_3,a_4)=(7,19,31,43)となるが、これは題意を満たす。

*1:初項が「7で割った余りが0,1,2,4,6であるような40以下の素数」であることが必要十分なのだけども、そんなことを示すよりもしらみつぶしの方がずっとはやい!!