平面上に動点P,Qがある.Qは時刻0のとき点にあり,速さ1で軸上を正の向きに進む. 他方Pは時刻0のとき点にあり,速さ1で軸上を正の向きに進み, ある時刻で向きを変え,速さをに変更してQに到達するように直進するものとする. 時刻から到達する時刻までの時間が最小になるようなを求めよ.ただしとする.
Pが向きを変えた後に進む方向の単位ベクトルを,時刻にPがQに到達するとおく.
, であり,両辺の和を取ると
.
ここで,右辺括弧内をとおき,これが最大になるを考える.
のときであるからの範囲を考えればよく,
このとき.
この右辺括弧内が最大となるのはのとき.
この条件は…①と同値.
また,のときとなるが,のときなので
が最小となるのはのとき.
この条件は…②と同値.
①,②が成立するとき,なので.
このときが最大となりが最小となるからは最小となる.